エメラルドグリーンに輝く海と、断崖に囲まれた秘境のビーチ――そんな絶景に出会えるのが、ギリシャ西部のザキントス島です。中でも「ナヴァイオビーチ」や「青の洞窟」は、SNSで話題を呼び、世界中の旅行者を魅了しています。
美しい自然と、ウミガメが暮らす穏やかな時間。次の旅先に、ザキントス島という選択肢はいかがですか?
ザキントス島とは?自然と神話に包まれた楽園の全貌
エメラルドグリーンの海に囲まれたイオニア海の楽園――それが、ギリシャ本土の南西に浮かぶ島、ザキントスの魅力です。面積約400平方キロメートル、人口およそ4万人のこの島は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、「ギリシャのカリブ」とも称されるほど。
観光のハイライトは、断崖絶壁に囲まれた神秘的な入り江「ナヴァイオビーチ」や、太陽の光が織りなす幻想的な「青の洞窟」といった大自然の絶景スポット。これらの海辺の風景は、訪れる人に忘れがたい感動をもたらします。
一方で、島には長い歴史を感じさせる教会や博物館、地元の暮らしが息づく穏やかな町並みも残されており、ただのリゾート以上の深みを持った旅が楽しめます。港町ザキントスタウンでは、のんびりと散策をしたり、地中海の食材を使ったグルメを堪能したりと、静かに過ごしたい大人の旅にもぴったりです。
自然、文化、そして人々の素朴な温かさ――そのすべてが調和したザキントスは、訪れる人の心をやさしく包み込むような、特別な場所です。
ザキントス島の基本情報
ザキントス島(ギリシャ語:Ζάκυνθος / Zakynthos)は、ギリシャ西部のイオニア海に浮かぶ島で、イオニア諸島に属しています。温暖な気候と壮麗な海岸線、豊かな自然に恵まれたこの島は、観光地として世界的に知られています。英語では「ザンテ島(Zante)」とも呼ばれ、地中海のリゾートアイランドとして高い人気を誇ります。
地理と自然
- 位置:北緯37度48分 東経20度45分
- 所属諸島:イオニア諸島
- 面積:約405.6 km²(ミコノス島の約4倍)
- 地形:南はなだらかなビーチ、北西は断崖と洞窟が続く起伏に富んだ地形。
- 中心都市:ザキントス・タウン(ザキントス市)
- 人口:約41,180人(2021年現在)
気候
温暖な地中海性気候に属し、夏は乾燥して日差しが強く、冬は比較的温暖で雨が多め。年間を通して観光に適しており、ビーチリゾートとしてのベストシーズンは5月〜10月です。
名称と由来
ザキントスという名は、ギリシャ神話に登場する人物「ザキントス(トロイア王ダルダノスの息子)」に由来しています。ヴェネツィア統治時代には「ザチント(Zacinto)」とも呼ばれ、「レパントの花」という美称でも知られています。
歴史
ザキントス島の歴史は、数多くの支配者が交代したことでも知られています。
- 古代:ギリシャ神話の時代から人々が住んでいたとされる
- 中世〜近世:ヴェネツィア共和国、オスマン帝国、ナポレオン統治下のフランス、ロシア帝国、イギリスなどが支配
- 1864年:イオニア諸島の他の島々とともに、ギリシャ王国に編入
- 1953年:大地震により都市部に大きな被害が出るも、復興を遂げる
観光と見どころ
ザキントス島は、特にそのダイナミックな自然風景とビーチで有名です。
- ナヴァイオ海岸(シップレック・ビーチ):世界的に有名な絶景スポット。断崖に囲まれた入り江に沈没船が横たわる姿は、ザキントス島の象徴ともいえます。
- 青の洞窟:透き通る海水と岩壁のコントラストが幻想的な光景を生む名所。ボートでの観光が人気です。
- カメ(アカウミガメ)の産卵地:島南部のラガナス湾周辺は、アカウミガメの保護区域としても有名。
行政と交通
- 行政区分:イオニア諸島地方・ザキントス県に属する
- 自治体(ディモス):ザキントス市(島全域を管轄)
- 交通:ザキントス国際空港(Dionysios Solomos Airport)を有し、アテネやヨーロッパ各地からアクセス可能。島内はレンタカー、バス、タクシーでの移動が主流です。
豆知識
- ザキントスはギリシャ国歌の作詞者、詩人ディオニシオス・ソロモスの出身地です。
- 島の別名「レパントの花」は、その美しさと文化的背景を象徴しています。
- 近年も観光地として注目を集めており、特に欧米の旅行者に人気です。
自然と歴史が織りなすザキントス島は、ビーチリゾートとしての魅力にとどまらず、ギリシャ文化とヨーロッパ史の交差点としての深みを持っています。リラックスと探求、どちらの旅スタイルにも応えてくれる島です。
ウミガメの楽園としてのザキントス|保護活動と生態系
砂浜に静かに足を踏み入れると、そこはまさに「ウミガメの楽園」。ザキントス島は、絶滅が危惧されているアカウミガメの世界的な繁殖地のひとつとして知られています。特に南部のラガナス湾では、毎年6月から8月にかけて、数多くのウミガメたちが産卵のために浜へと戻ってくるのです。
こうした貴重な自然環境を守るため、ザキントス島の一部は「ザキントス国立海洋公園」として厳重に保護されています。一部のビーチには立ち入り制限が設けられ、観光客は自然への配慮を学びながら、その場に立ち会う特別な体験ができるのも大きな魅力です。
また、ウミガメに配慮したガイド付きの観察ツアーも充実しており、環境保護と観光がバランスよく共存している点が、ザキントスならでは。子どもから大人まで、ただ「見る」だけでなく、「守る」ことの意味に触れられるこの体験は、旅の思い出をより深く、心に残るものにしてくれるはずです。
ここに行けば間違いなし!ザキントス島の観光スポット
ナヴァイオビーチ|絶景と難破船のコントラスト
切り立った白い崖に静かに囲まれ、エメラルドブルーの海に抱かれるように広がる砂浜――その中心に、ひっそりと横たわるのは座礁した一隻の貨物船。まるで時が止まったかのようなこの光景こそが、ザキントス島を象徴する「ナヴァイオビーチ(別名:シップレックビーチ)」です。
真っ白な砂と透明度抜群の海が織りなす幻想的な風景は、世界中の旅行者や写真家を魅了し続けています。
この秘境のようなビーチへは、陸路で行くことはできません。訪れるには、港から出発するボートツアーやチャーター船を利用するのが唯一の手段です。ただし、風や波の影響で欠航になることもあるため、訪問を計画する際は日程に余裕を持たせるのがベスト。
※ドローンでの撮影を考えている場合は、事前に許可申請や飛行制限区域の確認を忘れずに。自然と調和しながら、この唯一無二の景色を記録に残しましょう。
青の洞窟|ボートで巡る神秘の光景
ナヴァイオビーチと並ぶザキントス島の名所といえば、島の北部に位置する「青の洞窟(Blue Caves)」。とくに午前中、太陽の光が海中に差し込む時間帯には、青白い光が水面にゆらめき、洞窟の岩肌までもが神秘的な輝きを帯びます。その美しさはまさに自然がつくり出す光のマジック。
洞窟内をめぐるツアーには、小型ボートやクリアカヤックといったアクティビティが豊富に用意されており、家族連れからカップルまで幅広く楽しめる内容になっています。また、透明度の高い海を活かしたシュノーケリング付きのプランも人気で、海中に広がる色とりどりの魚たちとの出会いも、旅の思い出をいっそう彩ってくれるでしょう。
マラソニシ島|ウミガメとの出会いを求めて
ラガナス湾の南にそっと浮かぶ「マラソニシ島(通称:タートル・アイランド)」は、ウミガメの産卵地として知られる小さな無人島です。真っ白な砂浜と緑豊かな森に囲まれたこの島は、まるで手つかずの楽園のような佇まい。産卵期にはビーチの一部に立ち入り制限が設けられていますが、周辺をめぐるボートツアーでは、海面を泳ぐウミガメに出会えるチャンスも十分にあります。
環境保護の観点から、ツアーの多くはエコツーリズムを掲げる団体によって運営されており、野生動物との接し方にも細やかな配慮が求められます。自然との調和を大切にしながら楽しむこの体験は、旅に深みを与えてくれることでしょう。
ボハリの丘とストラニスの丘|ザキントスタウンを一望する絶景台
ザキントスタウンを見下ろす丘陵地には、ふたつの印象的なスポットがあります。ひとつは「ボハリの丘」。ここからは町並みとイオニア海を一望でき、特に夕暮れ時には、赤く染まる空と海が織りなす幻想的な光景が広がります。静かな風が吹き抜ける中、ゆっくりと日が沈んでいく様子を眺める時間は、旅の中でもひときわ記憶に残るひとときとなるでしょう。
もうひとつの「ストラニスの丘」は、ギリシャ国歌の詞として知られる「自由への賛歌」を詠んだ詩人ディオニシオス・ソロモスが、ここで着想を得たとされる場所。文学と自然が交差するこの丘では、景色を楽しむと同時に、ギリシャの精神文化にもそっと触れることができます。
ザキントスタウンの街歩きと文化施設
海辺の風が心地よく吹き抜けるザキントスタウンの中心街では、色とりどりの建物と石畳の小道が織りなす、どこか懐かしさを感じさせる風景が広がります。歩いて回れるほどのちょうど良い規模感で、気ままな散策にぴったりのエリアです。
町の象徴でもある「聖ディオニシオス教会」や、島の歴史と芸術を紹介する「ザキントス博物館」など、文化的な見どころも点在。歴史に興味がある人も、ぶらりと立ち寄るだけでも心を動かされることでしょう。
また、港沿いにはテラス席のあるレストランやカフェが並び、地元の食材をふんだんに使ったギリシャ料理やザキントス産ワインが楽しめます。朝のコーヒーから夕暮れの一杯まで、時間帯ごとに異なる表情を見せる港の風景が、旅の思い出に豊かな彩りを添えてくれます。
シギアビーチ|天然スパのような硫黄泉ビーチ
波打ち際に足を踏み入れた瞬間、どこか温かな感触とともにほのかに香る硫黄の匂い――そんな不思議な体験ができるのが、ザキントス島北東部に位置する「シギアビーチ」です。
このビーチは、地下から湧き出すミネラル豊富な泉がそのまま海へと注ぎ込む、ギリシャでも珍しい天然のスパスポット。透明度の高い海の中に身を沈めると、やや高めの水温が心地よく、まるで温泉に浸かっているような気分が味わえます。
肌がつるつるになると評判で、美容や健康を目的とした旅行者からも密かな人気を集める場所。観光の合間に体を癒し、海と自然の力に包まれる贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
マクリス・ギャロス・ビーチ|透明度抜群の静かな楽園
喧騒から離れ、ただ海と自分だけの時間を過ごしたい――そんな旅人にそっと寄り添ってくれるのが、ザキントス島北部の隠れたビーチです。
遠浅で波が穏やかなこのエリアでは、足元の小石までもがくっきりと見えるほどの透明な海が広がり、その静けさはまるで天然のプライベートプール。観光地の喧噪とは無縁の、落ち着いたひとときを味わえます。
読書をしたり、海風に吹かれながらただ目を閉じて瞑想したり。カップルやひとり旅の方にとって、心のリセットができる場所として、ぜひ訪れてほしいビーチです。
ザキントス島への行き方と島内の移動手段
ザキントス島へのアクセス
ギリシャ本土からザキントス島への旅は、時間と旅のスタイルに応じて柔軟に選べるのが魅力です。
日本から向かう場合、まずはアテネやヨーロッパの主要都市を経由してギリシャへ入国。そこからザキントス島へは、空路と海路の2つの選択肢があります。
最も手軽なのは飛行機。アテネ国際空港からザキントス空港までは、オリンピック航空やスカイエクスプレスによる定期便があり、所要時間は約1時間。スムーズに島へアクセスしたい方にはうってつけです。
一方で、フェリーを使った移動は少し時間はかかるものの、旅情を感じられるルート。アテネから西へバスまたは車で約4時間のキリニ港(Kyllini)まで移動し、そこからフェリーで約1時間半でザキントス島に到着します。車をフェリーに乗せることもできるため、レンタカーを活用した旅には最適な方法です。
なお、ハイシーズンには航空券やフェリーの座席がすぐに埋まってしまうため、早めの予約が安心。旅のスタイルに合わせて、効率とゆとりをバランスよく選びましょう。
島内の移動はどうする?レンタカー・バス・ツアー活用術
観光スポットが点在するザキントス島では、移動手段の選び方が旅の快適さを大きく左右します。自由に巡りたい方や穴場を訪ねたい方には、レンタカーの利用が最もおすすめです。空港やザキントスタウン周辺には大手を含むレンタカー会社が複数あり、日本からの事前予約も可能。エアコン完備の小型車を選べば、夏の暑さも快適に乗り越えられます。
一方、公共のバス(KTEL)も主要な町やビーチを結んでいますが、本数が少なく運行時間も限られているため、あらかじめ時刻表を確認した上での計画的な行動が必要です。市街地内の短距離移動や、タウン周辺の散策には適していますが、観光の主力としてはやや頼りない印象です。
もっと手軽に観光を楽しみたい方には、現地発の観光ツアーも充実しています。ナヴァイオビーチや青の洞窟、ウミガメ保護区などを巡るパッケージツアーは種類も豊富で、乗り合いボートや送迎込みのプランが主流。英語や日本語ガイドがつくものもあり、移動手段の心配なく島の魅力を堪能できます。
※ザキントス島の道はアップダウンが多く、運転に自信のない方や短期滞在の方にはツアーの利用が安心。また、夏は日差しが非常に強いため、サングラス・帽子・日焼け止めの持参は必須です。
ザキントス島での滞在をもっと楽しむために
おすすめ宿泊エリアとホテル選びのコツ
旅行スタイルに合わせて滞在エリアを選ぶことは、ザキントス島での旅をより充実させる大切なポイントです。それぞれのエリアには個性があり、「どこに泊まるか」で過ごし方も大きく変わります。
たとえば、交通の便と街歩きの楽しさを重視するなら、島の中心地ザキントスタウンが便利です。ショップやカフェ、文化施設がコンパクトにまとまり、島内各地へのバスやツアーも発着するため、初めての滞在にも向いています。
アクティブ派で、ビーチとナイトライフを満喫したい方にはラガナスがぴったり。にぎやかなビーチ沿いにはバーやクラブ、レンタルショップが立ち並び、若い旅行者やグループ旅行にも人気のエリアです。
一方で、静かにくつろぎたいファミリーやカップル、長期滞在の方にはアリカナスやアリケスといった北東部のビーチエリアが好評。ゆったりとした時間が流れ、海の透明度も高く、散策や読書を楽しむのに最適です。
宿泊施設の選択肢も豊富で、ラグジュアリーホテル、家族経営のゲストハウス、キッチン付きのヴィラなどニーズに応じた滞在が可能です。
予約の際は、レビューや写真だけでなく、立地や設備、清掃状況にも注目するのがおすすめ。特にハイシーズンは人気エリアから埋まるため、早めの計画が旅をスムーズにしてくれます。
グルメとお土産|ザキントス島ならではの味と名物
太陽に育まれた自然の恵みを、旅の記憶とともに持ち帰りたい――そんな人にとって、ザキントス島の食文化と特産品は見逃せない魅力のひとつです。
この島は、オリーブオイルやハチミツ、地元産のワインといった食材の宝庫。中でも小規模農家が手作りするオーガニック製品は、素朴ながらも深い味わいがあり、お土産としても人気があります。
グルメ派にはぜひ味わってほしいのが、レーズン入りの揚げ団子「スタフィドケフテデス」や、魚介のトマト煮込み「カナヴァラキア」といった郷土料理。こうしたメニューは、地元の人が集うタベルナ(大衆食堂)でこそ、本当の味に出会えるかもしれません。
お土産としては、ザキントス島名物の「マンテロウ(Mantalos)」というヌガー菓子が定番。ナッツとハチミツの濃厚な甘さがクセになる逸品です。また、島を象徴するアカウミガメをモチーフにした雑貨や小物も、旅の思い出を彩るアイテムとしておすすめです。
観光地の土産店はもちろん、ローカルな市場や個人商店を訪ねると、よりユニークで良質な品に出会えることも。気さくな店主との会話を楽しみながら、島ならではの逸品を見つけてみてください。
ベストシーズンと服装・気候ガイド
青く澄んだ海と豊かな自然が魅力のザキントス島。その魅力を最大限に楽しむには、訪れる時期の選び方が重要です。
観光に最も適したベストシーズンは5月から10月。この時期は晴天率が高く、海の透明度もぐんと上がるため、ビーチアクティビティや景勝地巡りにぴったりです。とくに7月〜8月は気温が30℃を超える夏本番で、島全体が活気にあふれます。フェスティバルや伝統行事が多く開催されるのもこの季節。にぎやかな雰囲気を楽しみたい方にはうってつけのタイミングです。
一方、5〜6月や9〜10月は観光客の数も比較的落ち着いており、よりゆったりとした滞在が可能。気温もほどよく、街歩きや自然散策を楽しむには理想的な時期といえます。
服装は基本的に日中はTシャツや短パンなど軽装でOKですが、夜は気温が下がることもあるため、薄手の羽織りものがあると安心です。また、帽子・サングラス・日焼け止めといった日差し対策も忘れずに。
なお、5月下旬から8月にかけてはウミガメの産卵シーズンでもあります。自然保護の観点から一部ビーチでは立ち入りが制限されることがありますが、ウミガメの観察を目的とするならまさにこの時期が狙い目。環境に配慮したツアーを通じて、貴重な生態系にふれる体験ができるでしょう。
さいごに──ザキントス島を選ぶべき理由
青く澄んだ海と迫力ある断崖の風景に心を奪われながら、同時に文化や命の営みにもそっと触れられる──そんな旅が叶うのが、ザキントス島です。
その象徴ともいえるナヴァイオビーチの絶景や、青の洞窟の神秘的な光景は、まさに自然の芸術。けれど、ザキントス島の魅力はそれだけにとどまりません。ウミガメ「カレッタ・カレッタ」の保護活動や、島内に点在する歴史ある修道院を訪れることで、旅の中に「学び」や「気づき」が自然と織り込まれていきます。
また、観光の合間に立ち寄るローカルのタベルナ(食堂)では、郷土の味とともに、あたたかな島の人々の笑顔に出会えるかもしれません。こうした日常とのふれあいこそが、旅を「思い出」から「体験」へと昇華させてくれるのです。
自然・文化・人との出会いが調和するこの島は、「癒し」と「知的好奇心」の両方を満たしてくれる、かけがえのない旅の舞台となるでしょう。
旅行前に確認したい注意点とマナー
海の美しさや野生動物との出会いが旅のハイライトとなるザキントス島ですが、それだけに訪れる側にも「守る」意識が求められます。
たとえば、ウミガメの保護区域では、産卵期のビーチ立ち入りや撮影に関して厳格なルールが設けられています。こうした場所では、専門ガイド付きのツアーに参加することで、安全かつ適切に自然と触れ合うことができます。また、ゴミを持ち帰ることや静かな行動を心がけることも、島の美しさを次世代へ残すために欠かせません。
移動に関しては、公共交通が限られているため、レンタカーや観光ツアーの活用がおすすめ。限られた時間で効率よく巡ることができますし、観光ルートに詳しい現地のガイドからは思わぬ発見が得られることも。
夏のハイシーズンには、宿泊施設や人気アクティビティの予約が早々に埋まることもあるため、計画は早めに立てておくのが安心です。
島の自然と文化を楽しむと同時に、訪れる者としてのマナーを忘れずに。そんな思いやりのある旅が、ザキントス島でのひとときをより豊かにしてくれるはずです。