ギリシャ旅行で迷ったらロードス島!観光・歴史を紹介!

ギリシャ旅行

エーゲ海に浮かぶ島々の中で、ひときわ異彩を放つ存在――それがロードス島です。

サントリーニの絶景やアテネの古代遺跡に目を奪われがちなギリシャ旅行ですが、実はその陰に、静かに心を満たしてくれる「もうひとつのギリシャ」があります。

中世の騎士団が築いた重厚な街並み、古代神殿の残響が息づく遺跡、そして手つかずの自然がもたらす癒しの時間。

ロードス島には、歴史・自然・暮らしが絶妙なバランスで共存しており、観光地である以上に“体験の場所”として、訪れる人の知的好奇心や感性をやさしく刺激してくれます。

本記事では、そんなロードス島の魅力を、歴史・文化・自然・アクセス・モデルコース・季節ごとの楽しみ方まで網羅的にご紹介。

「派手さ」よりも「深さ」を求める旅人へ――ロードス島が贈る、心に残るギリシャの旅へとご案内します。

  1. ロードス島ってどんな島?魅力と基礎知識をチェック
    1. ロードス島の基本情報と旅行者に嬉しい特徴
    2. アクセスの概要と旅行の利便性
    3. 歴史的背景と文化の奥深さ
    4. なぜ今、ロードス島が注目されているのか?
  2. 必見スポット厳選!ロードス島観光のハイライト
    1. 世界遺産・旧市街を歩く|中世の騎士団都市
    2. リンドスと古代アクロポリスの神秘
    3. 自然派にもおすすめ|蝶の谷やモンテ・スミスの絶景
    4. 家族やカップルに人気|ビーチ・牧場・穴場スポット集
  3. ロードス島の歴史をもっと楽しむために
    1. 聖ヨハネ騎士団と中世の攻防の物語
    2. ロードス島の歴史年表|古代〜近代までを簡単解説
    3. 歴史好きにとっての「歩く楽しさ」
  4. ロードス島観光のスケジュールと回り方ガイド
    1. 1日プラン|弾丸でエッセンスを味わう
    2. 2日プラン|歴史も自然もバランスよく
    3. 3日プラン|ゆったりと島を満喫
    4. 季節ごとに楽しむロードス島のイベント
  5. ロードス島旅行の準備に役立つ情報まとめ
    1. アテネからの行き方&島内の移動手段ガイド
    2. 島内での移動手段も充実
    3. 旅行前のQ&A|予算・治安・服装・ネット環境など
  6. まとめ|なぜ今ロードス島なのか?その理由とは
    1. ロードス島の観光地としての強みを再確認
    2. 他のギリシャの島と比べた、ロードス島ならではの魅力
  7. 最後に―ロードス島がくれる「もうひとつのギリシャ」

ロードス島ってどんな島?魅力と基礎知識をチェック

ロードス島の基本情報と旅行者に嬉しい特徴

ロードス島は、ギリシャ南東部・エーゲ海に浮かぶドデカネス諸島の中でもひときわ存在感を放つ、美しい島です。
面積は約1,400平方キロメートルと広く、約11万人が暮らすこの島には、豊かな自然と深い歴史が調和する魅力があります。

年間を通じて穏やかな気候に恵まれており、とくに春から秋にかけては晴天の日が続く絶好の観光シーズン。中でも5月から10月は、気温も安定して過ごしやすく、ロードス島の魅力を存分に楽しむのに最適な時期とされています。

アクセスの概要と旅行の利便性

ギリシャ本土からの旅路も、この島を訪れる楽しみの一部です。日本からはアテネを経由し、そこから国内線で約1時間のフライトでアクセスできます。空から眺めるエーゲ海の景色は、到着前から旅気分を高めてくれることでしょう。

時間にゆとりがあれば、アテネのピレウス港からフェリーで向かうという選択肢も。夜行便で約13〜17時間の船旅は、のんびりとした時間を楽しみたい人にはおすすめです。

島内の移動手段も充実しており、バスやタクシーに加えてレンタカーを利用すれば、主要な観光地を効率よく巡ることができます。初めての訪問でも、旅のストレスを感じにくいのが嬉しいポイントです。

歴史的背景と文化の奥深さ

遥か古代より、東西の文明が交わる要として栄えてきた島――それがこの地のもうひとつの顔です。古代ギリシャ、そしてローマ時代を経て、さまざまな文化が交錯してきた歴史の舞台でもあります。

中世に入ると、聖ヨハネ騎士団がこの地を拠点とし、堅牢な城壁と壮麗な建築を築き上げました。その面影は現在も色濃く残されており、まるで時間旅行をしているかのような感覚を味わえます。

特に旧市街は、「生きた歴史博物館」とも呼ばれるほど保存状態が良く、ユネスコの世界遺産にも登録されています。石畳の道を歩くだけで、歴史の息吹が感じられる――そんな特別な体験がここにはあります。

なぜ今、ロードス島が注目されているのか?

華やかなサントリーニやミコノスに比べると、観光客の数は控えめ。そのぶん、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと過ごせるのがこの島の魅力です。

なかでも注目されているのが、中世の面影を色濃く残す歴史遺産の数々。その密度の高さから、「まるで本物のヨーロッパ中世世界に入り込んだようだ」と、多くの旅行者が感嘆の声を上げています。

近年では、InstagramやYouTubeといったSNSを通じて島の美しさが紹介される機会も増え、派手さはないながらも、じわじわと人気を集めています。

異国情緒あふれる街並みと、時代を超えて息づく歴史。その両方を味わえるこの島は、旅に知的な刺激を求める人にとって、まさに理想的な目的地といえるでしょう。

必見スポット厳選!ロードス島観光のハイライト

世界遺産・旧市街を歩く|中世の騎士団都市

石畳の路地を一歩踏み入れた瞬間、まるで中世ヨーロッパに迷い込んだかのような感覚に包まれる――そんな特別な体験ができるのが、この旧市街です。

14世紀、聖ヨハネ騎士団によって築かれた「騎士団長の館」は、その壮麗なゴシック建築と貴重な展示物が見どころ。歴史好きならずとも、思わず息をのむスケールです。

なかでも印象的なのが、「騎士の道(Street of the Knights)」。かつての騎士たちの宿舎が整然と並ぶこの通りでは、歩くたびに中世の空気を肌で感じることができます。

旧市街全体は厚い城壁に守られており、その外周を巡れば、かつての防衛戦略や都市設計の巧みさを実感できるはず。観光地でありながらも、歴史のリアルな手触りがそこかしこに残された空間です。

リンドスと古代アクロポリスの神秘

エーゲ海沿いに広がる東海岸、その中でもひときわ絵になる風景が楽しめるのが「リンドス」です。白壁の家々が丘の斜面にぎっしりと並ぶ街並みは、どこを切り取っても絵になる美しさで、多くの旅行者を魅了しています。

街のシンボルともいえるのが、小高い丘の上にそびえる「リンドスのアクロポリス」。古代ギリシャの神殿跡が残るこの場所からは、眼下にエーゲ海の青が広がり、思わず息をのむような絶景を望むことができます。フォトスポットとしても人気が高く、旅のハイライトになること間違いなしです。

アクロポリスへ向かう道のりでは、ロバに乗って登ることもでき、ちょっとした非日常の体験として評判。のんびりとした時間の流れと、古代と現代が交差する不思議な感覚を味わえるのも、この場所ならではの魅力です。

自然派にもおすすめ|蝶の谷やモンテ・スミスの絶景

島の自然に癒されたいなら、「蝶の谷(Petaloudes)」はぜひ訪れたい場所のひとつです。夏のあいだ、この緑深い谷には無数の蝶が舞い降り、幻想的な風景が広がります。小川のせせらぎを聞きながらゆったりと散策すれば、喧騒を忘れて自然の静けさに包まれるひとときが楽しめます。

一方、歴史と景観を同時に楽しみたい方には、「モンテ・スミス(Monte Smith)」がおすすめ。島の西側に位置するこの丘には、古代ギリシャ時代のスタジアムや劇場の遺構が今も残り、かつての栄華を静かに物語っています。

特に美しいのは夕暮れ時。丘の上から望むエーゲ海は、夕陽に照らされてオレンジ色に染まり、まるで時間が止まったかのような静寂に包まれます。自然と歴史が静かに寄り添うこの場所では、心がすっとほどけるような特別な時間が流れています。

家族やカップルに人気|ビーチ・牧場・穴場スポット集

島内には、個性豊かな観光スポットが点在しており、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。

たとえば「エリービーチ」は、ロードスタウンにほど近く、設備も整った快適なビーチ。アクセスの良さと利便性から、旅の合間に気軽に立ち寄れる人気スポットです。

一方、もう少しアクティブに楽しみたいなら、「ファレラキ・ビーチ」へ。賑やかな雰囲気の中、ウォーターパークやマリンアクティビティなども充実しており、大人から子どもまで一日中飽きることがありません。

ユニークな体験を求めるなら「ダチョウ牧場」もおすすめ。動物と触れ合える癒しの空間は、特に子ども連れの家族に人気で、のんびりとした時間を楽しめます。

そのほかにも、湧き水が流れる神秘的な森「七つの泉(Epta Piges)」や、断崖の上にたたずむ「ツァンビカ修道院」など、自然と信仰が織りなす静かなスポットも魅力的です。

ただし、これらのスポットは島のあちこちに点在しているため、効率よく巡るにはあらかじめスケジュールを立てておくのがポイント。移動手段をうまく活用しながら、自分だけのロードス島を探してみてください。

ロードス島の歴史をもっと楽しむために

聖ヨハネ騎士団と中世の攻防の物語

この島の歴史を語るうえで、決して欠かすことができない存在――それが「聖ヨハネ騎士団(ホスピタラー騎士団)」です。
もともとは1099年、第1回十字軍の時代にエルサレムで誕生し、巡礼者の保護と医療を担っていた彼らは、やがて聖地を失った後、地中海の新たな拠点としてロードス島を選びました。

1309年から1522年にかけての約200年間、騎士団はこの島を統治し、その間に堅牢な城壁都市や要塞を築きあげます。ロードスはその防御力と戦略的な位置から、地中海の要衝としての地位を確立していきました。

中でも歴史の転換点となったのが、1522年の「ロードス包囲戦」。当時のオスマン帝国を率いていたスレイマン大帝の大軍が島を襲撃し、数ヶ月にわたる激しい攻防戦が繰り広げられました。
騎士団は奮戦の末、ついに降伏を余儀なくされ、島を離れてマルタへと撤退。この戦いは、ヨーロッパとイスラム世界の対立を象徴する出来事として、今なお語り継がれています。

現在も旧市街のあちこちには、その激動の歴史の痕跡が静かに残されています。たとえば「騎士の道」や「騎士団長の館」といった場所は、まるで中世の空気がそのまま封じ込められているかのよう。石造りの壁に触れ、当時の物語に思いを馳せる旅は、きっと忘れがたい体験となるでしょう。

ロードス島の歴史年表|古代〜近代までを簡単解説

数千年の時を刻むこの島の歴史は、まさに地中海文明の縮図ともいえる奥深さを秘めています。

始まりは紀元前16世紀頃。ミノア文明やミケーネ文明の影響を受けた人々が定住を始めたとされ、早くから高度な文化が息づいていたことがうかがえます。

紀元前408年には、島内の主要都市であるリンドス、カメイロス、イアリソスの三都市が統合され、新たに「ロードス市」が誕生。以降、政治・経済・文化の中心地として発展していきます。

そして紀元前305年には、太陽神ヘリオスをたたえる巨大なブロンズ像「ロードス島の巨像(コロッサス)」が建設されます。この像は世界七不思議のひとつにも数えられ、当時の繁栄ぶりを象徴する存在でした。

中世に入ると、1309年に聖ヨハネ騎士団が島を支配。堅固な城壁や要塞都市を築き上げ、ロードス島は地中海の軍事的・宗教的要衝としての地位を確立します。

しかし1522年、オスマン帝国のスレイマン大帝による大規模な包囲戦が勃発。激しい戦いの末に騎士団は島を明け渡し、以降はオスマン帝国の支配下に置かれることになります。

近代に入ると、1912年にはイタリアの統治下となり、建築やインフラの整備が進められ、現在の街並みの基礎が形づくられました。

そして第二次世界大戦後の1947年、正式にギリシャ領として編入され、現在に至ります。

このように、古代から中世、近代に至るまで、さまざまな文明と権力が交錯してきたロードス島。その複雑で豊かな歴史こそが、今日の独特な文化的風景を形づくっているのです。

歴史好きにとっての「歩く楽しさ」

この島は、ただの「観光地」ではありません。むしろ、歴史を肌で感じることができる“体験の場”として、歴史好きにはたまらない魅力を秘めています。

石畳の路地を歩けば、何気ない壁に中世の家紋や騎士団の象徴が刻まれているのを見つけることができます。何気ない一歩の中に、小さな発見が次々と待ち構えている――そんなワクワク感に満ちた旅がここにはあります。

また、島に点在する建築物や遺跡の数々は、古代から中世、そして近代にいたるまで、さまざまな時代の痕跡がまるで地層のように積み重なっています。ひとつの街を歩くだけで、何世紀にもわたる歴史の流れをたどるような、不思議な感覚を味わうことができるでしょう。

旅の前に、簡単な年表や史実に目を通しておくことで、現地で見聞きする風景や建物の意味がぐっと深まり、より豊かな旅の体験につながります。歴史が好きな人にとっては、まさに“生きた教科書”のような場所です。

ロードス島観光のスケジュールと回り方ガイド

1日プラン|弾丸でエッセンスを味わう

短時間でも島の魅力を凝縮して体験したい方にぴったりのプラン。

  • 午前: ロードス旧市街を散策。騎士団長の館や騎士の道など中世の空気を味わいます。
  • 午後: モンテ・スミスで古代遺跡とエーゲ海の絶景に触れるひととき。
  •  夕方: エリービーチで沈みゆく夕日を眺めながら、一日の余韻を楽しみます。

移動は徒歩やタクシーが中心。時間に追われる旅ではありますが、ロードス島の“エッセンス”をぎゅっと味わえる構成です。

2日プラン|歴史も自然もバランスよく

定番観光をしっかり押さえたいなら、2日間のプランがおすすめ。

  • 1日目: 旧市街とモンテ・スミスをゆっくり巡り、マンドラキ港周辺で港町の風情を満喫。
  • 2日目: 白壁の街リンドスを訪れ、アクロポリスの絶景を堪能。午後は蝶の谷で自然に癒されます。

旧市街周辺に宿泊すると動きやすく、日帰りツアーやレンタカーでの移動がスムーズです。

3日プラン|ゆったりと島を満喫

ロードス島の魅力を余すところなく楽しむなら、3日間の滞在が理想的です。

  • 1日目: 旧市街を徹底探索。騎士団関連の文化施設などにも足を運んで、歴史の深みに触れます。
  •  2日目: リンドスや東部のビーチを巡り、ツァンビカ修道院で静かな時間を。
  •  3日目: 蝶の谷やファレラキ、ダチョウ牧場など家族連れにも人気のスポットでのんびりと過ごします。

時間にゆとりがあるため、移動や食事も慌てず楽しめ、心身ともにリフレッシュできる旅になります。

季節ごとに楽しむロードス島のイベント

春(3〜5月):新緑と文化を楽しむ穏やかな季節

春は、ロードス島の自然が目覚める季節。気温は17〜23℃前後で、観光には最適な気候です。観光客も比較的少なく、ゆったりと過ごせます。

主なイベント
  • ロードスマラソン(4月上旬)
    エーゲ海沿いの美しいコースを走るマラソン大会。5kmからフルマラソンまで、さまざまなカテゴリーがあります。 
  • ミュージックスクールフェスティバル(4月30日〜5月3日)
    地元の音楽学校が主催する音楽祭で、さまざまなジャンルの演奏が楽しめます。 
  • メディーバルローズフェスティバル(5月)
    中世の雰囲気を再現したイベントで、騎士や貴族の衣装をまとったパレードや演劇が行われます。

夏(6〜8月):ビーチと祭りが盛りだくさんのハイシーズン

夏は、ロードス島が最も賑わう季節。気温は30℃を超える日もあり、海水浴やマリンスポーツに最適です。ただし、観光客が多いため、宿泊や交通の予約は早めに行いましょう。

主なイベント
  • インターナショナルカルチュラルフェスティバル「FOLKWAY」(6月6日〜9日)
    世界各国の伝統音楽やダンスが披露される国際的な文化祭です。 
  • ウォーターメロンフェスティバル(7月第3土曜日)
    南部のアポラキアで開催されるスイカ祭り。スイカの試食やゲーム、音楽イベントが楽しめます。
  • リンドスフェスティバル(7月〜8月)
    リンドス村で行われる音楽とダンスの祭典。古代アクロポリスを背景に、地元や国際的なアーティストのパフォーマンスが楽しめます。
  • アギア・マリーナ祭(7月16日〜17日)
    パラディシ村で行われる宗教的な祭り。教会での礼拝の後、音楽やダンス、バザーが開催されます。

秋(9〜11月):穏やかな気候で文化と自然を満喫

秋は、夏の暑さが和らぎ、観光に最適な季節。気温は21〜28℃前後で、ビーチや遺跡巡り、ハイキングに適しています。観光客も少なく、ゆったりと過ごせます。

主なイベント
  • 聖母マリア誕生祭(9月7日〜8日)
    アルハンゲロスのツァンビカ修道院で行われる宗教的な祭り。多くの巡礼者が訪れます。 
  • 収穫祭や郷土料理イベント
    各地で地元の特産品を祝うイベントが開催され、新鮮な食材を使った料理が楽しめます。

冬(12〜2月):静寂の中で歴史と文化を味わう

冬のロードス島は、観光客が少なく、静かな時間を過ごすのに最適です。気温は13〜16℃前後で、屋内の博物館や歴史的建造物の見学に適しています。宿泊費もリーズナブルで、ゆったりとした旅が楽しめます。

主なイベント
  • ロードスカーニバル(2月下旬〜3月上旬)
    色とりどりの衣装やパレード、音楽で街が賑わうカーニバル。ギリシャ正教の四旬節前に行われる伝統的な祭りです。 

各季節で異なる魅力を持つロードス島。旅行の目的や興味に合わせて、最適な時期を選んで訪れてみてください。歴史、自然、文化が織りなす豊かな体験が待っています。

ロードス島旅行の準備に役立つ情報まとめ

アテネからの行き方&島内の移動手段ガイド

ロードス島への旅は、まずアテネから始まります。日本からアテネまでは直行便がないため、乗継を含めておよそ12〜13時間のフライトが一般的です。

アテネ国際空港に到着したら、そこからは国内線でロードス島へ。Aegean AirlinesやSky Expressなどが運航しており、フライト時間はわずか1時間。美しいエーゲ海を上空から眺める短い空の旅です。

もう一つの選択肢が、アテネのピレウス港からフェリーで渡る方法。夜行便で約13〜17時間と時間はかかりますが、デッキからの眺めやのんびりとした船旅の時間を楽しみたい方にはぴったりのルートです。

島内での移動手段も充実

ロードス島に到着した後は、観光スタイルに合わせて移動手段を選びましょう。

  •  路線バス: 主要な観光地を結ぶ便が運行されており、料金もお手頃。ローカルな雰囲気を楽しみながら移動できます。
  • タクシー: 旧市街やリゾートエリアへの移動に便利ですが、乗車前に料金を確認しておくと安心です。
  • レンタカー・バイク: リンドスや蝶の谷など離れた観光スポットへ行くなら、自分のペースで動けるレンタカーやバイクがベスト。風を感じながら島を巡る爽快な旅が楽しめます。
  •  徒歩: 旧市街は車の進入が制限されているため、徒歩が基本。石畳の小道をのんびり歩けば、歴史の息吹を肌で感じられます。

なお、夏の観光シーズンにはバスやタクシーが混み合うことも。移動時間には余裕を持ち、必要に応じて事前予約を活用すると、よりスムーズに旅を楽しめます。

ロードス島へのアクセスも、その滞在も、旅の一部として楽しんでみてください。島に足を踏み入れるその瞬間から、ギリシャの時間が静かに流れはじめます。

旅行前のQ&A|予算・治安・服装・ネット環境など

【Q:旅行予算はどのくらい?】

― 航空券+宿泊+現地交通+食費で、おおよそ1人20〜30万円が目安。シーズンや予約時期で大きく変動します。

【Q:治安は大丈夫?】

― ロードス島はギリシャ国内でも治安が良いとされており、観光地では比較的安心して滞在できます。
― ただし、観光客を狙ったスリには注意が必要。人混みでは貴重品の管理をしっかりと。

【Q:どんな服装がいい?】

― 夏は半袖・薄手の衣類でOK。春・秋は朝晩の冷え込みに備えて羽織るものが1枚あると便利。
― 観光時は歩きやすい靴が必須。遺跡や石畳の多い場所が多いためです。

【Q:ネットやWi-Fiは使える?】

― 多くのホテルやカフェでは無料Wi-Fiが利用可能。SIMカードやポケットWi-Fiのレンタルも検討しましょう。
― 現地ではGoogleマップや翻訳アプリが役立つため、ネット接続環境の確保は必須です。

旅の準備段階で「知っておけばよかった」とならないよう、基本情報は事前に押さえておきましょう。

まとめ|なぜ今ロードス島なのか?その理由とは

ロードス島の観光地としての強みを再確認

エーゲ海の東に位置するロードス島は、「歴史」「自然」「利便性」という三拍子が揃った、まさに希少な観光地です。
中世の騎士団が築き上げた荘厳な旧市街や、古代ギリシャの神殿跡が残るリンドスなど、島の随所に文化の奥行きと物語が息づいています。

一方で、透き通る海が広がるビーチや、夏になると無数の蝶が舞う「蝶の谷」など、自然がもたらす癒しのスポットも豊富。歴史に触れたい人も、のんびり過ごしたい人も、自分のスタイルに合った旅ができるのがロードス島の魅力です。

アクセス面も優秀で、アテネを経由する飛行機ならわずか1時間、フェリーを使えば船旅の情緒を楽しむことも可能。スケジュールや予算に合わせて、柔軟に旅の計画を立てられます。

さらに、治安の良さや、温かく親しみやすい地元の人々の存在も、この島を心地よい旅先にしている要素のひとつ。初めて訪れる人でも安心して過ごせる空気が、島全体に穏やかに流れています。

歴史と自然に抱かれながら、肩の力を抜いて旅を楽しむ――ロードス島は、そんな大人の旅にぴったりの場所です。

他のギリシャの島と比べた、ロードス島ならではの魅力

ギリシャにはそれぞれに個性を持つ島々が数多くありますが、その中でもロードス島は、「歴史ロマン」と「リゾートの心地よさ」が見事に融合した、他にはない特別な存在です。

たとえばサントリーニ島は、白壁の家々とエーゲ海の青が織りなす絶景で知られ、SNS映えするスポットとして世界中の観光客を魅了しています。ただし、その人気ゆえに、ハイシーズンには人混みや物価の高さが気になるという声も少なくありません。

また、ミコノス島は洗練されたナイトライフやおしゃれなビーチリゾートが魅力の一方で、静かに歴史に浸りたい旅行者には少しにぎやかすぎるかもしれません。

その点、ロードス島は華やかさと落ち着きのバランスが絶妙。中世の騎士団が築いた旧市街では、まるで時が止まったかのような石造りの街並みが、今も人々の暮らしの中に自然に溶け込んでいます。観光地でありながら、日常の温もりを感じられる――そんな稀有な体験ができる場所です。

さらに、他の有名リゾート島に比べて観光客が集中しすぎていないため、島全体にゆったりとした空気が流れており、自分のペースで旅を楽しむことができます。

華やかさよりも、奥行きのある旅を求めている人へ。
派手な演出ではなく、本物の風景や物語と静かに向き合いたい人へ。
ロードス島は、そんな“大人の旅”にこそふさわしい、心に残る時間を届けてくれる場所です。

最後に―ロードス島がくれる「もうひとつのギリシャ」

「ギリシャ」と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは、アテネのアクロポリスや、サントリーニの青と白のコントラストかもしれません。確かに、それらはギリシャの魅力を象徴する風景として、世界中の旅人を惹きつけています。

けれども、この国にはもうひとつの顔があります。それが、ロードス島に広がる“もうひとつのギリシャ”。

中世の騎士団が築いた重厚な街並み、古代の神殿跡に残る歴史の息吹、そしてどこか懐かしさを感じさせるような穏やかな時間の流れ。ここには、ギリシャという国が持つ「多面性」と「奥深さ」が、静かに、しかし確かに息づいています。

華やかさや刺激だけではない、旅の記憶。
その静けさ、歴史の重み、人々の優しさは、訪れる人の心に深く残る体験となるはずです。

もし、次の旅に“何か特別なもの”を求めているなら――
どうぞ、「もうひとつのギリシャ」、ロードス島をその候補に加えてみてください。
きっと、あなたの旅に新たな視点と感動をもたらしてくれることでしょう。

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