ギリシャには6,000以上の島々が存在すると言われ、そのうち人が住んでいるのは200ほど。さらに観光地として整備されている島となると、その数はぐっと限られてきます。サントリーニ島やミコノス島といった有名どころから、知る人ぞ知る穴場の島まで、多彩な選択肢があります。そんな中で「自分にぴったりの島」を選ぶのは、簡単なことではありません。
タイプ別|ギリシャのおすすめ島マップ
ギリシャの島々には多種多様な魅力をもつものたくさんがあり、旅行者の目的やスタイルによっておすすめの島が大きく異なります。このセクションでは、「カップル向け」「アクティブ派」「家族旅行」「ひとり旅・静かな島好き」といったタイプ別に、それぞれに最適な島を紹介します。あなたの旅行スタイルに合う一島が、きっと見つかるはずです。
カップルにおすすめのロマンチックな島
- サントリーニ島:断崖に広がる白い街並みと、世界屈指の夕陽スポット。ハネムーンにも人気
- ミコノス島:おしゃれなブティックやレストランが充実し、ナイトライフも楽しめる華やかさ
アクティブ派におすすめのアドベンチャー島
- クレタ島:ギリシャ最大の島。遺跡巡りやハイキング、洞窟探検など見どころ満載
- ロードス島:中世の城塞都市が残る歴史的な街並みと、ビーチアクティビティの両立が可能
家族旅行にぴったりの安心リゾート島
- ナクソス島:落ち着いた雰囲気と緩やかな海岸線で、子連れにも安心のビーチが多数
- コルフ島:緑豊かで街の治安も良く、アクセスもしやすい島。ヨーロピアンリゾートの雰囲気
ひとり旅・穴場派におすすめの静かな島
- ザキントス島:有名な「ナヴァイオビーチ」以外は静かで、自然の中でリラックスできる
- スコペロス島:映画『マンマ・ミーア!』の舞台にもなった穏やかな島。観光客が少なめ
こんなふうに、ギリシャの島々はそれぞれに「テーマ」があると言っても過言ではありません。目的に応じて島を選べば、旅の満足度がグッと上がります
エリア別|エーゲ海とイオニア海 行くならどっち?
ギリシャの島々は、主に「エーゲ海」と「イオニア海」という2つのエリアに分かれています。それぞれの海域には独自の景観や文化、雰囲気があり、旅行の印象を大きく左右します。このセクションでは、エリアごとの特徴と代表的な島について詳しく紹介します。
エーゲ海の特徴と主な島
- 白い家と青いドームが映える「キクラデス諸島」が有名
- 晴天率が高く、乾燥した気候でリゾート感が強い
- 移動手段としては、アテネの港ピレウスからのフェリーが便利
代表的な島
- サントリーニ島:火山の影響でできた断崖とカルデラの絶景が有名。世界中の観光客に人気
- ミコノス島:パーティーアイランドとしても知られ、華やかなビーチクラブや高級ホテルが集まる
- ナクソス島:落ち着いた雰囲気で、ビーチも美しく、家族連れや長期滞在者に人気
イオニア海の特徴と主な島
- イタリアに近く、緑豊かでどこか西洋的な街並み
- 気候はやや湿潤で、森林や山が多い島が点在
- アクセスはアテネから国内線や西部の港からのフェリーが一般的
代表的な島
- ザキントス島:「ナヴァイオビーチ(難破船の入り江)」が世界的に有名。自然が美しい静かな島
- コルフ島:ヴェネチア風の旧市街と落ち着いたリゾート地が共存。ヨーロッパ圏の観光客に人気
- ケファロニア島:断崖絶壁と透明度の高いビーチが魅力。やや穴場的存在で、混雑を避けたい人におすすめ
エーゲ海の島々が「フォトジェニックなギリシャらしさ」を体現しているのに対し、イオニア海の島々は「自然との調和」や「落ち着いた滞在」を提供してくれます。自分の旅の目的がどちらに近いのかを基準に、訪れるエリアを決めるのも良い方法です。
季節別|ベストシーズンで選ぶギリシャの島々
ギリシャの島々は年間を通じて温暖な気候に恵まれており、どの季節でも魅力があります。しかし、訪れる時期によって楽しめる体験や島の雰囲気は大きく変わります。このセクションでは、「夏」「春・秋」「冬」という季節別に、それぞれの時期におすすめの島をご紹介します。
夏(6〜8月)におすすめの島
- サントリーニ島:真夏でもカラッとした気候で過ごしやすく、夕日スポットは連日賑わう
- ミコノス島:ビーチパーティーやイベントが多数開催され、にぎやかな雰囲気を楽しめる
- パロス島:キクラデス諸島の中でもバランスの良い島で、海水浴と街歩きの両方ができる
春・秋に行くならこの島
- クレタ島:気候が穏やかで、遺跡巡りや自然探索に最適。オフシーズンで観光客も比較的少ない
- ロードス島:春には花が咲き誇り、秋には収穫祭など地元の文化にも触れられるチャンスあり
- ナクソス島:夏ほど混雑せず、ローカルな雰囲気の中でゆっくり滞在可能
冬でも楽しめる穴場の島
- ケファロニア島:通年オープンの施設が多く、静かな時間を過ごすのに最適
- コルフ島:ヨーロッパからの長期滞在者に人気で、暖冬の中でも温かなリゾートステイが可能
- アテネ+近郊の島(エギナ島など):冬は本土との組み合わせ旅行がおすすめ。日帰り観光もできる
季節によって、同じ島でも表情が大きく変わります。混雑を避けるなら春や秋、リゾート気分を味わうなら夏、ゆったりと過ごすなら冬。それぞれの季節に応じた旅のスタイルを計画してみてください。
旅行計画のヒント|島の選び方と組み合わせ例
ギリシャ旅行をより充実させるためには、「どの島に行くか」だけでなく、「どう組み合わせて巡るか」も大切なポイントです。
限られた日数で効率的に複数の島を回るには、距離や移動手段、滞在日数のバランスを考える必要があります。
このセクションでは、日数別のモデルプランや移動手段の基本についてご紹介します。
3泊5日で回るならこの組み合わせ
- アテネ+サントリーニ+ミコノス:観光とリゾート、両方を満喫できる定番ルート
- アテネ+クレタ島のみ:ゆったり過ごしたい方向け。移動回数を減らして深掘り
1週間以上滞在できるなら?
- アテネ+サントリーニ+ナクソス+ミコノス:フェリー移動で効率よく巡れる人気ルート
- イオニア海エリア周遊(コルフ島→ケファロニア島→ザキントス島):自然派・静かに過ごしたい方におすすめ
移動手段と時間の目安
- フェリー:エーゲ海の主要島はアテネのピレウス港から出発。所要時間は島によって異なりますが、サントリーニまで約5〜8時間、ミコノスまで約3〜5時間が目安
- 高速船(ハイスピードフェリー):時間は短縮されるが、料金は高め
- 国内線:クレタ島やコルフ島など、主要な島へはアテネから1時間程度のフライトあり
※フェリーは天候に左右されることもあるため、旅程に余裕をもたせることが大切です。また、複数島を巡る際は、ルートの順番や発着港の選定も重要なポイントです。
旅行の満足度は、計画段階で大きく左右されます。自分に合ったペースとテーマで、無理のない旅程を組むことが、心から楽しめる旅につながります。
まとめ|あなたにぴったりのギリシャの島を見つけよう
ギリシャの島々は、それぞれが異なる表情をもち、多彩な魅力にあふれています。この記事では、「目的別」「エリア別」「季節別」に分けて、おすすめの島を詳しくご紹介してきました。最後に、旅行スタイルごとに最適な島を再確認しながら、自分に合った旅先選びのヒントをまとめます。
■ 目的別のまとめと島選びのヒント
・ロマンチックな時間を過ごしたい方:サントリーニ島・ミコノス島
・アクティブに動きたい方:クレタ島・ロードス島
・家族で安心して楽しみたい方:ナクソス島・コルフ島
・静かにゆっくり過ごしたい方:ザキントス島・スコペロス島
・エーゲ海エリアは「ギリシャらしい景観」や「フォトジェニックなスポット」を楽しみたい方に
・イオニア海エリアは「自然の中で落ち着いた滞在」をしたい方に最適
※どの島にも共通して言えるのは、「旅の目的が明確であればあるほど、満足度の高い旅になる」ということです。
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・「エーゲ海のフェリー移動完全ガイド|ルート・料金・注意点まとめ」
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旅先を選ぶ楽しさは、調べている時間にもあります。ぜひこの記事を何度でも読み返し、自分の理想にぴったりのギリシャの島を見つけてください。そして、心に残る素敵な旅となりますように。