エーゲ海には、まるで夢のような景色と歴史が息づくギリシャの島々が点在しています。サントリーニ島の夕焼け、ミコノス島の白い街並み、クレタ島の神話遺跡、ロドス島の中世都市、そして映画『マンマ・ミーア!』の舞台となったスコペロス島——どの島もそれぞれに魅力的で、どこに行こうか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、初めてエーゲ海を旅する人や、「絶景」「歴史」「映画ロケ地」など明確なテーマを持って島選びをしたい方のために、5つの人気島の特徴を分かりやすく解説。さらに、目的別のおすすめルートやモデルコースも紹介します。
「どの島が自分に合うの?」そんな悩みを解消し、あなただけの最高のエーゲ海旅を見つけるための完全ガイドです。
はじめに|島が多すぎて決められないあなたへ
どこまでも広がる青い海と、白い家並みが映える石造りの街並み――そんな風景に心惹かれ、「いつか行ってみたい」と思ったことはありませんか?ギリシャには、およそ3,000を超える島々があると言われ、その一つひとつが異なる個性と魅力を持っています。
なかでも、サントリーニ島、ミコノス島、クレタ島、ロドス島、そしてスコペロス島は、旅人たちに特に人気の高い代表的な島々です。SNSや旅行雑誌で美しい写真を目にするたびに、「どの島にしよう?」とワクワクしながらも、選びきれないまま迷ってしまう――そんなことって、ありませんか?
それぞれの島が持つ「特別な何か」を知れば、きっと旅に求めるものが明確になるはずです。写真好きな人、歴史に魅せられる人、映画の世界に入り込みたい人……あなたにぴったりの島を、見つけにいきましょう。
エーゲ海で人気の島ベスト5
サントリーニ島|映える景色とロマンチックな街並み
白と青のコントラストが美しく調和する、絵はがきのような景色を思い浮かべるなら、それはきっとサントリーニ島のこと。ギリシャの中でも特に象徴的な風景として知られ、断崖に並ぶ白壁の建物と青いドーム屋根がつくり出す光景は、まさに“訪れる価値のある絶景”です。
特に有名なのが、島の北端に位置するイア(Oia)から眺める夕日。その黄金色の光に染まる街並みは世界中の旅行者を魅了し、カップルや新婚旅行の行き先としても根強い人気を誇っています。
さらに、街歩きを楽しみながら地元の雑貨店を巡ったり、島内に点在するワイナリーで芳醇な地ワインを味わったり、高級ホテルで贅沢なひとときを過ごすなど、楽しみ方は実に多彩です。どのスタイルを選んでも、サントリーニ島の魅力に包まれる特別な時間が待っています。
ただし、その人気ゆえに、特に夏のハイシーズンは観光客で混雑します。したがって、宿泊先の予約はできるだけ早めに手配するのがおすすめです。旅の計画も、景色と同じように丁寧に――それが、サントリーニ島を最大限に楽しむための第一歩になるでしょう。
ミコノス島|高級感とビーチリゾートを味わう
白い街並みと華やかな雰囲気が魅力のミコノス島は、洗練された大人のリゾートとして知られています。まず目を引くのは、海沿いに並ぶ高級ホテルやブティック、そして世界各国の美食が楽しめるレストランの数々。実際、多くのセレブリティたちがこの島を訪れ、優雅なバカンスを過ごしています。
さらに、ミコノスには個性あふれるビーチが点在しており、日中は海水浴やビーチバーでのんびりと過ごし、夜になればそのままパーティに早変わり。特にパラダイスビーチやスーパーパラダイスビーチは、昼夜問わず音楽と人でにぎわう人気スポットです。
加えて、「ミコノスの風車」や白い路地裏に咲くブーゲンビリアなど、写真映えするフォトジェニックな風景も島の魅力をさらに引き立てています。街を歩くだけでもワクワクが尽きず、散策好きな方にもぴったりです。
そのうえ、ナイトライフの盛り上がりはギリシャ随一。夕暮れとともに始まるパーティシーンは、夜遊びを楽しみたい人にとっては理想の舞台になるでしょう。静かな島旅とは対照的に、躍動感あふれる時間を過ごしたい方には、ミコノス島がまさにうってつけです。
クレタ島|神話と古代遺跡に触れる文化旅
古代文明に心を惹かれるなら、クレタ島はきっと旅先の有力候補になるはずです。神話に登場するミノタウロス伝説で有名な「クノッソス宮殿」をはじめ、島内には数多くの考古学的遺跡が点在し、訪れる者を時空を超えた物語の中へと誘います。
さらに、ミノア文明の痕跡だけでなく、中世に建てられたビザンチン教会やヴェネツィア時代の要塞なども残されており、歴史好きにとっては一日では巡りきれないほどの見どころが広がっています。
一方で、食文化もクレタ島の大きな魅力です。というのも、ここは地中海料理のルーツとも言われるほど食材が豊かで、特にオリーブオイルや地元産ワインは世界的にも高い評価を受けています。郷土料理を味わうだけでも、クレタ島の「文化」に触れることができるでしょう。
ただし、島はギリシャ国内でも最大級の広さを誇るため、移動手段には注意が必要です。観光をしっかり楽しみたいなら、レンタカーの利用がおすすめ。雄大な風景を横目に、自分のペースで旅するクレタ島は、きっと忘れがたい体験になるはずです。
ロドス島|中世ヨーロッパを感じる騎士団の島
石造りの城壁と石畳の路地が静かに時を刻むロドス島は、まるで中世の物語の中に入り込んだような不思議な魅力を放つ島です。かつて聖ヨハネ騎士団が築いた要塞都市は、その保存状態の良さから世界遺産にも登録されており、訪れる人を圧倒する重厚な雰囲気に包まれています。
旧市街には迷路のような路地が広がり、歩くたびに歴史の気配が肌に伝わってくるよう。石造りの建物やアーチ、古い市場を巡っていると、時代を越えて旅をしているかのような感覚を味わえるでしょう。
さらに、ロドス島の魅力は歴史だけにとどまりません。ビーチリゾートとしても知られており、日差しの下でのんびり過ごした後に遺跡を巡るという、文化とリラックスの両方を楽しめる旅が実現します。そして何より、歴史に深く触れながらもリゾート気分を味わいたいという方にとって、ロドス島は理想的な目的地です。
スコペロス島|映画の舞台と自然が融合した癒しの島
映画の舞台となったことで知られる場所は数あれど、スコペロス島ほど静けさと素朴さを保ち続けている場所はそう多くありません。映画『マンマ・ミーア!』のロケ地として一躍有名になったにもかかわらず、観光化の波に飲まれることなく、今なお落ち着いた雰囲気が島全体に広がっています。
その最大の魅力は、なんといっても豊かな自然。松林に覆われた山々と青く澄んだ海のコントラストは見事で、「エーゲ海で最も緑豊かな島」と称されるのも納得です。また、島内には数百もの小さな教会が点在しており、静かにたたずむその姿が、どこか神聖な空気を感じさせてくれます。
そして、ただ美しいだけでなく、海辺でのんびりと過ごすビーチタイムや、自然の中を歩くハイキングなど、心と体を解きほぐす体験が待っています。派手なアクティビティは少ないものの、だからこそ、静かに旅を味わいたい人にとっては理想的な場所といえるでしょう。
目的別|あなたに合う島はこれ!
絶景を楽しみたいあなたへ
夕焼けに染まる断崖の街や、深い緑に包まれた入り江――そんな風景を求めて旅をするなら、ギリシャの島々はまさに理想的な目的地です。中でも、絶景を楽しみたいという方にとっては、サントリーニ島とスコペロス島が特におすすめです。
サントリーニ島では、イアの夕暮れが世界的に有名で、フィラの断崖から望む白と青の街並みは「これぞギリシャ」といえる象徴的な景観。その美しさは息をのむほどで、多くの旅行者を惹きつけてやみません。
一方、スコペロス島は映画『マンマ・ミーア!』のロケ地として知られていますが、開発が控えめで、今も手つかずの自然が残されています。山の緑と海の青が織りなす風景は、まるで映画のワンシーンに迷い込んだかのよう。また、サントリーニと比べると観光客が少なく、落ち着いた雰囲気の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。
そのため、華やかさとにぎわいを求めるならサントリーニ、静けさと自然美を堪能したいならスコペロス――どちらを選ぶかは、旅に求めるもの次第です。どちらの島も、あなたの心に深く残る景色をきっと見せてくれるはずです。
歴史・文化をじっくり味わいたい人に
石畳の道を歩きながら、ふと何世紀も前の物語に思いを馳せたくなる――そんな歴史好きの方にとって、クレタ島とロドス島はまさに理想の旅先です。
クレタ島では、伝説のミノタウロスが棲んでいたとされる「クノッソス宮殿」を中心に、ミノア文明の壮大な世界が広がっています。古代ギリシャ神話に魅了されている方にとっては、神話と歴史が交差するこの地の雰囲気に心を奪われることでしょう。
一方、ロドス島では、中世の騎士団が築いた城塞都市が今も息づいており、まるで時を遡ったような感覚に包まれます。城壁に囲まれた旧市街を歩けば、騎士たちが歩んだ道を自らの足でたどっているかのような没入感が味わえます。
さらに、どちらの島でもガイド付きのツアーが充実しているため、ただ眺めるだけでなく、歴史的背景や逸話を学びながら深く旅を楽しむことが可能です。知的な刺激とロマンを求める旅には、これ以上ない舞台といえるでしょう。
映画やエンタメも旅のテーマにしたいなら
物語の世界に入り込み、その舞台を自分の足で歩いてみたい――そんな旅のスタイルを求めるなら、スコペロス島とミコノス島の組み合わせは理想的です。
スコペロス島では、映画『マンマ・ミーア!』のロケ地として知られる教会やビーチをめぐる“聖地巡礼”が人気で、映画の感動をそのまま体感できる特別な時間が味わえます。風景の美しさはもちろん、物語と重なる瞬間に心が震えるような感覚を覚えることでしょう。
一方、ミコノス島では、華やかなナイトライフや洗練されたビーチリゾートで、非日常的な贅沢を楽しめます。美しい街並みを歩いた昼間の余韻を引き継ぐように、夜には活気あるパーティシーンが始まり、旅にさらなる彩りを添えてくれます。
そして、静かな感動に浸れるスコペロスと、動きのある刺激に満ちたミコノス――このふたつの島を組み合わせることで、旅の体験に豊かなコントラストが生まれます。映画やポップカルチャーをきっかけに、忘れられない「体験」を求める方には、まさにぴったりの旅先です。
全部を少しずつ楽しみたい人には?
「せっかくなら、絶景も歴史も映画の舞台も全部楽しみたい」――そんな好奇心いっぱいの旅人には、複数の島を組み合わせた周遊プランがぴったりです。
クルーズやフェリーを活用すれば、2〜3島を効率よく巡ることができ、それぞれの島が持つ個性を少しずつ味わうように旅を進めることができます。たとえば、サントリーニの断崖絶景を堪能したあと、クレタで古代の神話世界に触れ、最後にスコペロスで映画『マンマ・ミーア!』のロケ地を訪ねる――そんな物語のようなルートも夢ではありません。
また、ミコノスで華やかなビーチタイムを楽しみつつ、ロドスで中世の遺跡を歩き、サントリーニで街歩きを満喫するコースも、静と動のバランスが取れた魅力的な組み合わせです。
そして何より、時間や予算に応じて自由にプランを組み立てられるのが、ギリシャの島旅ならではの醍醐味。自分だけのルートで、多彩な世界をつなぎ合わせる旅に出かけてみませんか。
島の比較一覧|気候・アクセス・所要日数
気候とベストシーズン比較
太陽の光が降り注ぎ、爽やかな風が心地よく吹き抜けるギリシャの島々は、年間を通して温暖な地中海性気候に恵まれています。そのため、どの季節でも旅を楽しめる魅力がありますが、実は島ごとに最適な訪問時期には微妙な違いがあるのです。
たとえば、サントリーニ島は5月から10月がベストシーズン。ただし7〜8月は非常に混雑するため、より快適に過ごしたいなら春や秋の訪問がおすすめです。一方、ミコノス島は6月から9月がピークで、ビーチやナイトライフが最も盛り上がる時期に訪れると、華やかな雰囲気を存分に楽しめます。
また、クレタ島は他の島に比べてロングシーズン対応が可能で、4月から11月まで観光に適しています。特に5〜6月、そして9〜10月は気温も過ごしやすく、遺跡巡りや自然散策にぴったりです。そして、ロドス島も5月から10月までが快適なシーズン。真夏でも心地よい風が吹くため、暑さが苦手な方にも向いています。
さらに、緑豊かなスコペロス島は6月から9月が海遊びに最適な時期ですが、島の自然が最も美しく輝くのは春から初夏。したがって、自然散策や写真撮影を楽しみたい方には5〜6月がおすすめです。
気候を重視する旅なら、訪れる時期に合わせて島を選ぶことで、より快適で充実した時間を過ごせるでしょう。どの季節にどの島へ行くか――その選択が、旅の印象を大きく左右します。
アクセス手段と所要時間まとめ
旅の計画を立てるうえで意外と見落とされがちなのが、各島へのアクセス方法です。どの島もアテネから飛行機やフェリーで行くのが基本となりますが、便数や所要時間は島によって大きく異なります。
たとえば、サントリーニ島へはアテネから飛行機で約45分、フェリーなら約5時間。ミコノス島も似たようなアクセスで、飛行機で約40分、フェリーでは4時間ほどです。いずれも便数が多く、アクセスのしやすさが際立っています。
一方で、クレタ島はアテネから飛行機で約1時間。フェリーを利用する場合は8〜9時間かかりますが、夜行便を使えば移動中にゆっくり休めるメリットもあります。ロドス島も飛行機で約1時間と空路は便利ですが、フェリーの場合は12時間以上とやや長めです。
そして、映画ファンに人気のスコペロス島は少し特別で、アテネからの直行便はなく、まず飛行機でスキアソス島へ渡り、そこからフェリーで約30分という乗り継ぎが必要になります。しかし、そのぶん到着したときの達成感や、ひっそりとした自然美には特別なものがあります。
そのため、アクセスのしやすさを重視するならサントリーニやミコノスが理想的ですが、時間をかけてでも“秘境感”を味わいたい方には、やや遠方の島々も十分に魅力的な選択肢となるでしょう。旅のスタイルに合わせて、移動そのものも楽しみのひとつにしてみてはいかがでしょうか。
滞在に必要な日数の目安
旅のスタイルに合わせて行き先を選ぶように、滞在日数も島ごとの特徴に応じて上手に計画したいものです。それぞれの島には異なる魅力があり、その魅力をしっかり味わうには、必要な時間も少しずつ変わってきます。
たとえば、サントリーニ島は比較的コンパクトなので、2泊3日あれば主要スポットは十分に回れます。ただし、イアの夕景をじっくり堪能したいなら、3泊以上の滞在が理想的です。ミコノス島も同様に効率よく回れる島で、ビーチと街歩きを満喫するなら1〜2泊でも十分に楽しめるでしょう。
一方で、クレタ島はギリシャ最大級の広さを誇るため、最低でも3泊以上を確保したいところです。古代遺跡から美しい自然まで多彩な魅力をじっくり味わうなら、5泊程度の余裕を持つとより充実した旅になります。
また、ロドス島は歴史的な旧市街と遺跡が見どころで、2〜3泊あれば文化とリゾートの両方を楽しめます。そして、緑豊かなスコペロス島は1泊の短い滞在でもその魅力に触れることができますが、映画『マンマ・ミーア!』のロケ地を巡ったり、自然を満喫したい方には2泊以上の滞在がおすすめです。
そのため、もし複数の島を周遊するプランを立てる場合には、島間の移動時間も忘れずに考慮した方が良いでしょう。移動も旅の一部ととらえ、余裕を持ったスケジュールを組むことで、どの島でも心からのんびりと過ごすことができます。
3泊5日|サントリーニ&ミコノス周遊プラン
限られた日数でも、しっかりリゾート気分を味わいたい――そんな方にぴったりなのが、サントリーニ島とミコノス島を組み合わせた旅です。どちらも個性が際立つ人気の島でありながら、アクセスが比較的スムーズなため、短期滞在でも無理なく満喫できるのが魅力です。
サントリーニでは、断崖に広がる白と青の街並みや美しい夕焼けが待っており、まさに「絵に描いたような景色」の中を歩く体験ができます。一方のミコノスは、華やかなビーチと洗練された街並み、そして夜遅くまで続くナイトライフが旅を軽やかに彩ってくれます。
しかも、ミコノスからサントリーニまではフェリーでわずか2〜3時間。移動時間が短いだけでなく、船の上から見える景色そのものも特別な旅の一部になります。そのため、島間移動さえも楽しみに変わるのが、このルートの醍醐味です。
【モデル日程】
〈1日目〉アテネ到着 → ミコノス島へ移動、リトルヴェニス周辺を散策
〈2日目〉ビーチでリラックス&ナイトライフ体験、夕方にサントリーニ島へ移動
〈3日目〉イアで朝日・断崖の街を散策、アクロティリ遺跡またはワイナリー訪問
〈4日目〉フィラ観光、ケーブルカーで旧港へ、お土産ショッピング
〈5日目〉アテネへ戻り、帰国準備
なお、どちらの島も人気が高いため、ホテルは事前予約が必須。特にサントリーニでは、ビュー付きの部屋は数が限られているため、早めに押さえるのが旅を成功させるカギになります。美しい景色、美食、街歩き――すべてを少しずつ楽しみたい方には、この2島ルートがまさに理想の旅になるはずです。
5泊7日|歴史と絶景を両立するクレタ+ロドス+スコペロス
神話の舞台、騎士の城塞、映画のロケ地――そんな多彩な魅力を一度の旅で味わいたいなら、クレタ島・ロドス島・スコペロス島をめぐる周遊ルートがおすすめです。それぞれの島がまったく異なる表情を持っており、旅の中で文化、自然、エンタメをバランスよく楽しむことができます。
まず、クレタ島ではミノア文明の中心地「クノッソス宮殿」や、ヘラクレイオンの歴史博物館、雰囲気ある旧市街などを訪れ、古代と現代が交差する時間を堪能。次にロドス島へ移動し、中世の城塞都市を歩けば、まるで騎士たちの時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
さらに、ロドスではビーチでのんびり過ごしたり、神殿跡を巡ったりと、歴史とリゾートの両方を満喫できます。そして旅の終盤は、スキアソス経由でスコペロス島へ。映画『マンマ・ミーア!』の舞台として知られるロケ地や、静かな教会、豊かな自然が迎えてくれます。
【モデル日程】
〈1〜2日目〉クレタ島でクノッソス宮殿、歴史博物館、旧市街を満喫
〈3日目〉飛行機でロドス島へ移動、中世の城塞都市散策
〈4日目〉ロドスのビーチ&神殿跡巡り
〈5日目〉スキアソス経由でスコペロス島へ移動、映画ロケ地を訪問
〈6日目〉教会と自然散策、地元グルメを堪能
〈7日目〉アテネへ戻り帰国
なお、島ごとに移動距離があるため、事前にフェリーや航空便のスケジュールを確認しておくと安心です。とはいえ、移動のたびに風景や空気が変わるこの周遊プランは、旅の一日一日を新鮮に彩ってくれるはずです。文化、歴史、自然、そして映画――多様な楽しみを一度に詰め込んだ贅沢な島旅を、ぜひ体験してみてください。
クルーズで一気に体験する贅沢プラン
ゆったりとした時間の流れを楽しみながら、毎日違う景色に出会える旅――そんな贅沢を叶えてくれるのが、エーゲ海をめぐるクルーズです。もし時間と予算に余裕があるなら、島をひとつひとつ移動するよりも、クルーズで効率よく巡るスタイルも魅力的な選択肢です。
この旅の最大の利点は、移動そのものがアクティビティになるということ。荷物の移動に煩わされることもなく、朝目覚めるたびに新しい島が目の前に現れる――そんな非日常の連続が、旅をより豊かにしてくれます。
寄港地には、サントリーニやミコノスといった定番の人気島に加え、クレタやロドス、さらには聖地としても知られるパトモスなど、魅力的なスポットがずらりと並びます。また、クルーズ会社によっては日本語ガイドや多彩な食事、船内エンターテインメントが含まれたプランもあり、言葉の不安がある方でも安心して楽しめます。
そして、より親密でローカルな体験を求める方には、大型船ではなく少人数制のブティッククルーズもおすすめ。小さな港町に立ち寄ったり、地元の人々とのふれあいを楽しめたりと、大規模ツアーでは味わえない発見があります。
移動手段を“楽しむ場”に変えるクルーズ旅は、効率的でありながら、ゆったりとした余白も大切にできるスタイル。島ごとの魅力を一度に感じたい方にとって、これ以上ない贅沢な体験になるでしょう。
自分に合う島で、最高のエーゲ海旅を
旅の目的は人それぞれですが、どんなテーマにも応えてくれるのがギリシャの島々の魅力です。今回ご紹介した5つの島――サントリーニ、ミコノス、クレタ、ロドス、スコペロス――も、それぞれが異なる個性を持ち、訪れる人の感性にぴたりと寄り添ってくれます。
たとえば、心を打つような絶景を求めるなら、白と青が織りなすサントリーニがぴったり。洗練されたリゾートと活気あるナイトライフを楽しみたいなら、ミコノスが理想的な選択肢です。さらに、神話や遺跡に興味がある方には、古代と中世の空気が息づくクレタやロドスが深い満足をもたらしてくれるでしょう。
一方で、自然の中で静かに過ごしながら、映画の世界に思いを馳せたいという方には、スコペロス島のやわらかな風景がぴったりです。そして、どの島にも共通しているのは、訪れる人の心にそっと残る風と光の記憶。
だからこそ、選ぶべき島は「あなたが旅に何を求めるか」で決まります。今回の記事が、その最初の一歩として、自分に合った島を見つける手がかりになれば嬉しく思います。どうかあなただけの物語を紡ぐ旅に出かけてみてください。
旅の始まりは「調べること」から。自分に合う島を選んで、心に残るエーゲ海の旅を実現しましょう。